【オフショア開発の弊害】国内のjavaエンジニアが生き残る方法は?

javaは多くのシステムで使われる言語であり、javaエンジニアは重宝されています。もちろん日本でもjavaエンジニアはいますが、高い人件費がかかるので、企業はコスト削減を図ろうと画策しています。その中の1つの方法として、注目されるのがオフショア開発です。海外の安いコストの人材を使ってソフトウェア開発を行う方法であり、少しずつ日本にも広まり採用する企業は多くなってきています。海外の人材を活用していくようになると、国内にいるjavaエンジニアはどのようになっていくのでしょうか?生き残るのはどうすればいいのでしょうか?

javaエンジニアは不足している

日本にはシステム開発会社は多数あるので、開発委託を国内会社に行うことは可能です。しかしそのような中でオフショア開発という選択をする会社も多くなってきており、それにはいくつか理由があります。これはjavaエンジニアについても同じあり、オフショア開発という言葉が広まる前から、海外企業と提携しソフトウェア開発を行ってきた企業もあります。
・人件費が安い
・世界中から探すと人材を確保しやすい
・プログラム言語だと言語障壁が低い
日本国内に目を向ければ、Androidが飛躍したことなども加わり、javaエンジニアは不足しています。さらには、ソーシャルゲームなどの活用する分野も広がってきたことも、エンジニア不足を加速させる原因です。2020年問題と言われるように、高齢化も1つの原因でしょう。エンジニア不足ながらも、待遇は悪いというのも人材不足を加速させます。
エンジニア不足を補うには、人一倍能力のある優秀なエンジニアを確保する方法などありますが、それにも限界があります。そんな中で企業が対策として見つけたのが、オフショア開発です。オフショア開発を進めていけば、世界中の人材を日本企業は採用していくでしょう。もしも国内にいる日本人javaエンジニアが、そのようなグローバル化の波の中で生き残り活躍するには、今までとは考え方を変えないとなりません。どうしても日本人であるという意識を捨てられない人が多いので、グローバルに活躍できる人材としての成長が求められます。

日本のサービスは質が高いけど世界標準でない

日本のサービスは、世界と比べると品質が高いと言えるでしょう。それは仕事においても同じです。細かい気配り、品質の高い作業などです。また計算して行動することができ、日本人は協調し、和を大切にする民族です。ただし逆に悪い面もあります。1つに日本は忙しく働く姿が良いとされており、それはエンジニアにおいても顕著に出ており、長く働き少しでも多く残業をするほど良い社員として見る風習があります。
日本の質の高いサービスと、仕事に対する独特の考え方は、世界的に見ればガラパゴスであり、世界標準ではありません。実際にこれは、javaエンジニアとして、オフショア開発が一般的になった日本で働くには、邪魔になる考えかもしれません。
オフショア開発により海外の人材を企業で使うと、企業のあり方も海外に合わせていきます。せっかく海外に進出していくので、その国に根ざしたビジネスをある程度考えていくべきです。現地固有のニーズはあり、その国ならではのサービスやアプリもあり、日本人でも世界で仕事が可能です。海外に行かなくても、日本にいながらグローバルな考え方や働き方ができれば、オフショア開発で海外の人材と一緒に仕事をすることになっても、スムーズにソフト開発をしていけるでしょう。
javaエンジニアであれば、javaという言語は世界どこでも使うことができ、わざわざ海外仕様にする必要はないです。日本人という部分を世界に合わせると、今後のオフショア開発の波が来ても、対応できるでしょう。

日本式からの脱却

javaエンジニアとして、オフショア開発を進めていくには、日本式からの脱却が求められます。それはエンジニアとしてのスキルを高めるということではなく、日本の仕事のやり方を変えて、海外に合わせるのです。
オフショア開発では、日本企業・現地企業・クライアントの3社間になりますが、日本語で仕事を進める場合が多いです。日本語は日本でしか通用しない言語です。確かに日本市場は世界的に見ると大きな存在価値はありますが、人口減少とともに衰退していく可能性が大きいです。日本語を使ってのミーティング、日本特有の仕事の進め方などは、海外の人材を使うには彼らには受け入れにくい部分です。世界を見渡せば、日本語よりも英語が得意な外国人が多いので、英語さえ使えれば様々なビジネスチャンスが生まれます。
日本人としての意識は、アジアの中で一番優秀な民族だと思い込む人が多いです。確かに能力は低くないですが、中国やインドなどの国のレベルが上がってきており、スキルも上がっています。アジアにも優秀な人材は多数おり、現地スタッフには上から目線でなく、パートナーとして接するべきでしょう。ゆくゆくは、オフショア開発によって、その企業の外国人の人材の割合が増えると、海外のように成果主義で給料は実力により決まるかもしれません。このような変化も、javaエンジニアであれば予想し覚悟し、対応しておく方が良いです。まだまだ海外市場の開拓は続くので、今後もオフショア開発を行う企業は増えるでしょう。ただし人件費が高騰することが予想されるので、オフショア開発活用の流れは長く続くものではないです。

人件費高騰と国内エンジニアの需要

オフショア開発は、一昔は中国やインドなどが対象となっていましたが、人件費の高騰によって、今はベトナムが人気です。ただベトナムもどんどん国が発展していっているので、経済規模が拡大し人件費は年々高騰するでしょう。結局オフショア開発はこの繰り返してであり、国を変えていくだけです。まだ新興国はあるので10年ほどは主流としてオフショア開発は使われるでしょう。
ただ新興国も発展し人件費が上がるので、将来的には日本人のjavaエンジニアを活用する方が良いかもしれません。海外の人材の人件費が日本人と変わらなくなれば、日本人エンジニアも積極的に使い、海外の人材と併用するようになるでしょう。
その時までは、日本人としてはグローバルに対応できるようになっていると良いです。英語が出来る、海外流の働き方が出来るなどです。その中で日本人として、きめ細やかなサービス、技術力、高いクオリティのサービスという強みを生かせば、海外の人材以上に重宝される存在になるのは間違いありません。海外の人材を使いながらも、日本人社員を重点的に使うとなれば、オフショア開発という言葉の意味も変わってくるでしょう。ただし、海外でグローバルに働くならば、日本人の持っている悪い部分は捨てて変えないとならないでしょう。例えば、KAROUSHIという言葉が世界にまで知れ渡った、無駄に残業する働き方で海外の働き方で良い部分はあるので、見習うべき点はどんどん取り入れるようにしましょう。

オフショア開発は今、日本企業が積極的に採用するようになってきている過渡期であり、まだまだ十分に活用されていません。ただ今後は新興国の経済が発展し、オフショア開発のメリットが薄くなる可能性は高いです。そのような中で、javaエンジニアとしては、グローバルに活躍できる人材としてのスキルや考え方を身につけておいた方が良いでしょう。日本でのエンジニアはより不足していく傾向にあるので、より海外の人材は活用されていきます。自然と日本企業に海外の人材が入っていくので、外国人と働く機会も増えていくことでしょう。そうなると、ますます日本人として海外の人材と一緒に働けるスキルが求められます。

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