失敗しないための【オフショア説明書】人気のアプリ開発会社5選

近年では、SNSと連動したり、ショッピングカート系などの機能を付けたアプリを導入する企業も多くなってきました。しかし、アプリ開発には莫大なコストがかかりますよね。
そこで注目されているのがオフショア開発ですが、
「オフショア開発って、どれくらいコストカットできるの?」
「オフショア開発って失敗も多いと聞くけど、海外に任せて本当に大丈夫なの?」
オフショア開発にはこんな心配がつきものです。
そこでこの記事では、アプリ開発をオフショアでするメリット・デメリットや、オフショアで人気のアプリ開発会社をご紹介します。
ぜひアプリ開発を検討している会社さんは、オフショア開発も選択肢の一つに入れて考えてみてください!

オフショア開発とは

オフショア開発とは、アプリやシステムの開発業務を海外の開発会社や子会社に委託する開発手法です。
日本よりも賃金の安い海外で開発業務を行うことで、大幅な開発コストの削減が期待できます。また、日本で不足しているITエンジニアも海外でならすぐに見つけることができるので、ITエンジニアの確保という点もオフショア開発の大きなメリットです。
日本では、海外のシステム開発会社でオフショア開発を行った経験があるIT企業は実に7割以上とされており、最近ではポピュラーなシステム開発手法になりました。

オフショア開発のメリット

メリット1:大幅なコスト削減

アプリ開発には莫大なコストがかかります。開発するアプリの内容によっても異なりますが、具体的には平均で約250万円といわれています。Androidアプリ、iPhoneアプリが各150万円程なので、両方対応しているものを作るとなると約300万円、ソーシャルゲームは約3000万円の開発費がかかります。
この開発費用の大半を占めるのは人件費です。この人件費をオフショア開発で削減することで、大幅なコストカットが期待できます。例えば、現在オフショア開発の委託先の約7割を占めているベトナムの人件費は日本の約1/3です。アプリ開発に必要な人数が増えるほど、さらなるコストカットが見込めます。

メリット2:優秀なエンジニアの確保

日本ではIT人材が不足しているだけでなく、平均的なIT開発スキルが低いという調査結果も出ています。IT先進国であるアメリカやインドに勝つことができていないのはもちろん、ベトナムやタイなどの政府がICT教育を推進している東南アジアの国よりも国全体としての開発スキルは低いです。
つまり、日本でIT人材を集めようとしても、必要とされているスキルをもっている人員の絶対数が少ないために、充分な人数を集めることが難しいというのが現状です。
しかし、オフショア開発では海外のトップクラスのIT人材を、国内よりも安く雇うことができます。優秀な人材を自社に確保しておくことで、アプリ開発だけでなく、開発後の運用保守までオフショア開発で任せることもできます。

オフショア開発のデメリット

デメリット1:手間がかかる

オフショア開発では、仕様書の作成や、細かな進捗状況の確認が必要となります。
オフショア開発でよくある失敗例がこのような事前準備を怠ってしまったことが原因でおこるものです。
「仕様書と違うものが納品された」「進捗確認を怠っていたら、納期が遅れてしまった」
オフショア開発では、文化の違う相手に開発を依頼することになります。そのため、仕様書に書かれていないことはまずやらないと割り切っておかないと、日本人特有の「言わなくてもわかる」「必要と思ったら自分で動く」などの文化は通用しません。
できるだけ詳細でわかりやすい仕様書の作成や、進捗状況の確認はオフショア開発を成功させるうえで必須となるので、その点は手間がかかると言えるでしょう。

デメリット2:コミュニケーションがとりにくい

海外に業務委託するということは、当たり前ですが、相手と言葉が違うだけでなく、文化も時差も違います。
通常はブリッジSEという両国の言葉や文化の架け橋になるようなエンジニアをチームに入れて開発案件を進めますが、それでも事前のすり合わせや細かな進捗チェックは必須です。会議の時間も時差があると設定が面倒なので、あらかじめ日時を決めておくのがいいでしょう。Skypeなどの遠隔会議システムを活用するなどして、顔を合わせながらコミュニケーションをとると、互いの信頼感も強くなり、失敗する確率も大幅に軽減されます。

アプリ開発の流れ

ここでは、アプリ開発の実際の流れを見ていきます。
失敗のリスクを軽減するポイントも解説しているので参考にしてみてください

  • 設計
    どんなユーザーに使用してもらうかを明確にし、必要な機能などをすべてリストアップします。リストアップが完了したら仕様書を作成です。オフショア開発ではこの仕様書が成功を左右するほど重要なポイントになるので、詳細にわかりやすく作成しましょう。イラストや表などを活用するとイメージも伝わりやすくなります。

  • プログラミング
    具体的な仕様書が完成したら、次にプログラミングをして制作作業に入ります。

  • テスト
    ブラウザ上でプログラムを進めることは知識があればできますが、プログラムしたものを実際にiPhoneにインストールして動かすためには、テスト作業であってもiosの開発者プログラムに登録をすることが必要です。

  • リリース申請
    実際にiPhoneに入れて開発中から完成後に何度もデバッグを繰り返し、一般の人が使用しても問題がない完成の状態となったらApp Storeへリリースをするための審査の申請やアップロードをおこないます。

  • 納品
    納品された製品を確認しましょう!問題がなければオフショア開発はひとまず成功です!

  • 運用・保守
    最近では、ラボ型開発という一定期間で契約する契約形態を活用して、自社に開発チームを作り、運用保守までオフショア開発で任せる企業も増えています。

一般的にはこのような流れでアプリ開発が行われます。ただ、オフショア開発には失敗例が多いことも事実です。そこで、失敗のリスクを軽減する方法として、アプリ開発の全工程を丸投げするのではなく、工程の一部を業務委託するという方法があります。
アプリの利用目的だけを伝え、実際の完成イメージもださずに開発を丸投げしてしまうというのは非常に危険です。もちろん、全行程をオフショア開発で委託することも可能ですが、その際には、どのような動きをするのかイメージを事細かに書いたイラストなども用意した上、仕様書を徹底的に準備し発注をすることをおすすめします。

おすすめアプリ開発会社5選

先ほど、リスク軽減についても少し述べましたが、開発会社を選ぶ際にも失敗するリスクを軽減する選び方があります。
今回は、開発実績や会社規模から信頼できるアプリ開発会社を5社紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)

契約継続率100%という実績を持つ株式会社エアトリはベトナムに4社、グループ会社合わせて7社(日本含む)を展開する日系では最大級の規模のオフショア開発会社です。
ベトナム人は、勤勉で親日国ということもあり、オフショア開発では最も人気の国です。また、平均年齢31歳というベトナムだからこそ、若くて優秀な人材の中から、トップクラスの人材を選りすぐることができます。日系企業なので安心してアプリ開発を任せることができる点が特徴です。

社名 株式会社エアトリ
本社所在地 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズ MORIタワー19F
TEL 03-3431-6191
公式サイト https://www.evolableasia.com/

2.バイタリフィ

スマートフォンのアプリ開発に強みを持つバイタリフィでは、豊富なアプリ開発実績があります。マッチングアプリから、VRアプリなど最新の技術もそろっているので、どんなアプリでも対応してくれるでしょう。
また、ラボ型開発による、人員の増減が可能であることや、ベトナム人エンジニアの客先常駐なども行っているのでコミュニケーションのロスが心配な企業にはおすすめです。このように、契約形態の自由度が高い点が特徴です。

社名 株式会社バイタリフィ
本社所在地 東京都渋谷区恵比寿西1-9-6アストゥルビル8F
TEL 03-5428-6346
公式サイト https://vitalify.jp/

3.株式会社Sun Asterisk(旧フランジア)

Rubyエンジニアを中心に、700人以上のエンジニアが在籍する株式会社Sun Asteriskでは、スマートフォンアプリやWebサービスの開発に強みがあります。290万ダウンロードを記録した「全国タクシー」の開発実績をはじめ、24時間いつでもダウンロード可能なストックフォトサービス「Pixta」などのプラットフォームも開発しています。日本人コンサルタントや、日本語が堪能なブリッジSEもいるので、日本語でスムーズなコミュニケーションがとれるという点が魅力です。

社名 株式会社Sun Asterisk
本社所在地 東京都千代田区神田紺屋町15番地 グランファースト神田紺屋町(旧 神田TKMビル)9F
公式サイト https://sun-asterisk.com/

4.株式会社コウェル

オフショア開発とニアショア開発のサービスを提供している株式会社コウェルでは、アプリケーションからテスト、クラウドインテグレーションまでカバーするフルスタック型サービスを提供しています。
オフショア開発ではベトナムのハノイ・ダナンを開発拠点としており、ニアショア開発では宮崎に拠点を設けています。オフショア/ニアショアを使い分け、幅広い選択肢の中から、より低価格、より高品質、より短納期での開発を提案してくれるので、オフショア開発初心者の企業さんにおすすめの開発会社です。

社名 株式会社コウェル
本社所在地 東京都品川区東品川二丁目2番28号Tビル8F
TEL 03-5783-4511
公式サイト https://www.co-well.jp/

5.トランスコスモス株式会社

1985年に設立されたトランスコスモスは、現在国内に63か所、海外に29か国104か所の拠点を持つオフショア開発企業としては最大規模です。取引先としては金融系が多く、経理や人事部門におけるバックオフィスの支援サービスから、Webサイトの運用サービス、アプリケーション開発サービスまで、幅広いサービスを、高品質かつ低コストで提供しています。

社名 トランスコスモス株式会社
本社所在地 東京都渋谷区渋谷3-25-18
TEL 03-4363-1111
公式サイト https://www.trans-cosmos.co.jp/

おわりに

オフショアでのアプリ開発について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

  • オフショア開発とは、アプリやシステムの開発業務を海外の開発会社や子会社に委託する開発手法
  • オフショア開発のメリット:➀大幅なコストの削減➁優秀なエンジニアの確保
  • オフショア開発のデメリット:➀手間がかかる➁コミュニケーションがとりにくい
  • オフショアでのアプリ開発は、開発の全工程ではなく一部の工程を委託するほうがリスクが低くなるのでおすすめ

アプリをオフショア開発にすることで、大幅なコストの削減や人員確保というメリットがあります。アプリ開発をオフショアで海外に委託したことのある企業は約7割という結果もでています。リスクも高いオフショア開発ですが、業務の一部委託や、開発会社の選択などを慎重に行えば、十分にリスクを軽減することができるので、ぜひオフショア開発で、低コストにアプリを開発してみてはいかがでしょうか。

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