アプリ開発費を1/3にする方法|オフショアのアプリ開発会社7社を比較

【目次】
はじめに
オフショア開発とは
アプリ開発をオフショアでするメリット
アプリ開発をオフショアでするデメリット
オフショアで人気のアプリ開発会社7つを徹底比較
おわりに

はじめに

近年スマートフォンのユーザーが年々増加し、2019年2月にはスマホ利用率が85%を超えました。(MRCインターネット調査 Fastask 調べ)
スマートフォンの普及は、買い物や食事、娯楽など私たちの生活スタイルを大きく変え、その変化に追いつこうとどの企業も自社アプリの開発を急ピッチで進めています。しかし、アプリ開発には莫大な開発コストを要するため、開発を諦めてしまう企業が多いのも事実です。

そこで近年オフショアでのアプリ開発が注目されています。
「オフショア開発って本当にコストメリットがでるの?」
「オフショアでおすすめのアプリ開発会社が知りたい」
こんな疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、アプリ開発をオフショアでするメリット・デメリットや、おすすめのアプリ開発会社7つを比較しながらわかりやすく解説しています。
自社アプリの開発を検討している方は、ぜひ最後まで読み参考にしてみてください!

オフショア開発とは

はじめに、オフショア開発についてまだよくわからないという方に説明しておきます。

オフショア開発とは、off(離れる) shore(岸を)という文字通り、海外の開発会社にアプリなどの開発業務を委託するシステム開発手法です。

ここでいう海外とは、主に日本よりも人件費の安い中国や、ベトナムなどの東南アジアを指します。人件費の安い海外の開発会社にアプリ開発を委託することで、開発コストの大半を占める人件費を大幅に削減することができます。

さらに、オフショア開発で得られるメリットはコスト削減だけではありません。オフショア開発のメリットについて、次章で詳しく解説していきます。

オフショア開発の最新動向について詳しく知りたい方はこちら

アプリ開発をオフショアでするメリット

アプリ開発をオフショアでするメリットを詳しく説明していきます。

1.開発コストの削減

アプリ開発にかかる費用の参考表がこちらです。

EC系アプリ SNSアプリ カタログ・フリーペーパーアプリ ゲームアプリ
100~300万 500~1000万 50~150万 300~1000万

上述しましたが、アプリ開発のコストの大半は人件費です。そのため、開発コストの見積りは以下の式で大体算出できます。
エンジニアの月給×人数×期間=アプリ開発コスト
この計算式を用いて、4人の開発チームが3ヵ月でアプリ開発すると仮定して日本とベトナムそれぞれでアプリ開発をした際のコストを計算してみましょう。

日本

エンジニアの平均給与は46万(給与統計2018年より)。そのため、日本で4人の開発チームが3ヵ月でアプリ開発すると仮定した場合の開発コストは、
平均給与46万×4人チーム×3ヵ月=552万

ベトナム

経験2年以上のエンジニア人件費が12万(ベトナム求人サービスVietnamWorks2017年より)。そのため、ベトナムで4人の開発チーム(うち一人はブリッジSE※1)が3ヵ月でアプリ開発すると仮定した場合の開発コストは
平均給与12万×3人チーム+40万(ブリッジSE)×3ヵ月=228万

※1 ブリッジSE:言語や文化の異なる日本と海外の架け橋となるエンジニア

開発コストに約2.5倍の差が出ました。もちろん、オフショア開発の場合にはこのほかにも現地への渡航費や宿泊費がかかります。ですが、それを見込んでもオフショアでのアプリ開発が大幅なコスト削減可能であることはお分かりいただけるかと思います。

2.優秀な人材の確保

オフショア開発では、アプリ開発後のリリース対応、運用・保守まで海外の開発会社に委託するケースも多いです。

オフショア開発では「ラボ型開発」という契約形態があります。これは、ある一定期間(主に半年~1年)で発注する仕事量の最低保証を行う契約形態です。
このラボ型開発のメリットは、優秀なIT人材を開発案件の有無にかかわらず自社に確保しておくことができるという点にあります。

アプリには、開発後もリリース対応やバグ修正、機能向上といった作業が必要となります。そういった事態に素早く対応するためにも、優秀なIT人材を自社に確保しておけるということはオフショア開発の大きなメリットとなります。

3.海外ビジネスの可能性

少子高齢化が進む日本では、今後国内マーケットが縮小していくことが目に見えています。どの企業も海外進出していかなければ、経営を維持することが難しい現状です。

オフショア開発では、海外に自社の開発拠点を持つことができます。海外進出を視野に入れた開発や販売が可能になるので、海外市場を視野に入れている企業にとって、オフショア開発はその第一歩になるでしょう。

オフショア開発のメリットについて詳しく知りたい方はこちら

アプリ開発をオフショアでするデメリット

オフショア開発にはもちろんデメリットもあります。
ここでは2つのデメリットを解説します。

1.言語や文化の違い

オフショア開発では、言語や文化の異なる人たちと開発プロジェクトを進めます。言語が違うことで、コミュニケーションがとりづらくなりますし、文化が違うことで日本の当たり前が通用しなくなります。

このような違いが、互いの「認識のずれ」を引き起こし、「想定していたものとは違う製品が納品された」「コミュニケーションがうまくとれず納期が遅れてしまった」などのオフショア開発のよくある失敗につながってしまうのです。
オフショア開発には言語や文化の壁を乗り越えるための入念なリスク管理が必要です。

2.手間がかかる

オフショア開発を成功させるためには、品質や仕様における細かな進捗状況の確認が必須になります。

また、アプリ開発の仕様書・設計書の作成段階でも、英語への翻訳作業や相手に伝わりやすいようにイラストや表を用いるなどの細かな配慮が必要です。
国内での開発よりも、時間や手間がかかる点は否めません。

オフショア開発のデメリットについて詳しく知りたい方はこちら

アプリ開発会社7つを徹底比較

アプリ開発をオフショアするメリット・デメリットを理解したところで、海外のおすすめアプリ開発会社7つを比較しながら紹介していきます。
アプリ開発をオフショアでしようかな…と検討している方はぜひ参考にしてください!

開発拠点 開発費用 開発実績 特徴
Code Lovers ベトナム 開発実績豊富
VITALIFY ベトナム スマホアプリ開発に強み
Sun Digital Creative Studio ベトナム、日本含む4か国 エンジニア保有数に強み
幅広い案件に対応可
アイティ・フォレスト 中国 中国開発会社
高度な開発案件対応可
TRENTE ベトナム 社内用業務アプリの開発も可
日比谷コンピュータシステム ベトナム 業務用アプリ
システム開発に強み
セカイラボ ベトナム、日本含む9か国 豊富なエンジニア
モバゲー開発に強み

Code Lovers Vietnam

Code Lovers Vietnam (コードラバーズベトナム)は、ベトナムのハノイ、ホーチミンと日本に拠点を置く開発会社です。
日本にも事務所があるため、「オフショア開発が初めてでうまくコミュニケーションをとれるか不安…」という企業さんにもおすすめできます。
幅広い対応技術で、マッチングアプリや、古着買い取りアプリなどの開発はもちろん、最新技術であるAR/VRアプリの開発実績も豊富です。

設立年 2013年
会社所在地 東京都江東区東陽4-10-4 東陽町SHビル5F
電話番号 050-5306-9989
従業員数 70人

VITALIFY

ベトナムオフショア開発のNo.1老舗企業を掲げるVITALIFY(バイタリフィ)は、2005年に渋谷区に拠点を設け、2008年にベトナムのホーチミンに開発会社を設立しています。
日本とベトナムどちらの会社代表も日本人なのでコミュニケーションの心配は必要ありません。
バイタリフィでは、アプリ開発ラボというアプリ開発に特化したラボ型開発チームを育成しています。そのため、アプリ開発エンジニアを低コスト、低単価で、自社に確保することができます。開発実績も豊富なおすすめ開発会社です。

設立年 2005年
会社所在地 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-9-6アストゥルビル8F
電話番号 03-3461-6347
従業員数 日本(40名)ベトナム(80名)

Sun Digital Creative Studio

Sun Digital Creative Studio(サンデジタルクリエイティブスタジオ)では、東京、ベトナム、カンボジア、フィリピンの4か国6都市に展開する総勢1500人のエンジニアを保有する開発会社です。
Japan Taxi株式会社と合同で開発した「KIDS TAXI」のタクシー予約アプリなどの開発実績を持ち、ベンチャー企業のスタートアップ開発案件から、大手企業のシステム開発案件まで幅広い開発案件に対応可能な開発会社です。

設立年 2013年
会社所在地 東京都千代田区神田紺屋町15番地 グランファースト神田紺屋町9F
電話番号 03-6419-7633
従業員数 1500人

株式会社アイティ・フォレスト

株式会社アイティ・フォレストは日本と中国の南京、西安、青島の計4か所に拠点を構える開発会社です。1997年の創業時からオフショア開発に携わっているため、20年間のノウハウや実績が強みです。
しかし、中国の人件費は年々高騰しているため、コスト削減というよりは、より高度な開発案件を委託したいという企業さんにおすすめの老舗開発会社です。

設立年 1997年
会社所在地 〒106-0044  東京都港区東麻布2丁目22番5号 ベルス麻布ビル
電話番号 03-5575-3671
従業員数 本社108名 オフショア要員200名

 

TRENTE

株式会社トラントは、日本に拠点を持ち、ベトナムチームを活用するラボ型オフショア開発を推進しています。トラントのラボ型開発で特徴的なのは、エンジニアを直接マネジメントできるという自由度の高い契約形態です。
また、トラントは、勤怠管理や社員同士のコミュニケーションを促進する自社独自のアプリ開発実績もあるため、社内向け業務用アプリの開発にも強みを持ちます。

設立年 2004年
会社所在地 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目6-1 恵比寿MFビル8F
電話番号 03-6409-6484
従業員数 50人

 

日比谷コンピュータシステム

日本とベトナムに拠点を持つ日比谷コンピュータシステムでは、電力分野、航空分野、鉄鋼分野、証券分野などの業務アプリ開発に強みを持ちます。
国際線の予約システムや、経理システムなどのシステム開発、アプリ開発を検討している企業さんにおすすめしたい開発会社です。

設立年 1970年
会社所在地 〒135-0016 東京都江東区東陽二丁目4番38号東陽町H.C.S.ビル
電話番号 03-5690-4701
従業員数 176人

セカイラボ

株式会社モンスター・ラボが海外9か国、17拠点のIT人材を活用した、新しいラボ型開発サービスを提供しているのがセカイラボです。
国内160名、海外700名の豊富なエンジニアから成る巨大な開発リソースはどんな開発案件にも対応可能です。
また、グループ会社である株式会社モンスター・ラボはモバゲー開発に特に強みを持ち、ゲーム開発をしたいという企業さんには特におすすめの開発会社です。

設立年 2006年
会社所在地 東京都渋谷区広尾一丁目1番39号 恵比寿プライムスクエアタワー 4F
電話番号 03-4455-7243
従業員数 日本160名 海外700名

おわりに

アプリ開発をオフショア開発でするメリット・デメリットについて紹介し、おすすめのアプリ開発会社7つを比較しながら解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

  • アプリ開発をオフショアするメリット
    ・開発コストの削減
    ・優秀な人材の確保
    ・海外ビジネスの可能性
  • アプリ開発をオフショアするデメリット
    ・言語や文化の違い
    ・手間がかかる

開発会社を選ぶ際には、コストだけでなく、開発実績や、開発会社ごとの特徴を調査し、自社の開発案件にとって最適な開発会社を選択することがとても重要です。
アプリ開発を検討している方は、ぜひオフショアでの開発も視野に入れて検討してみてください!

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