【コスパにゲーム開発】オフショアで開発可能なゲームやサイトとは?

現在の日本ではIT業界における人材の不足が顕著となっており、アイデアはあってもそれを実現するために必要な技術者を集めることができないというケースが多くなっています。このことから、近年では海外の優秀な人材を活用するオフショア開発を行う企業が多くなっており、この業界におけるトレンドのひとつとなりつつあります。
しかし、このオフショア開発はどのような業界でも活用できるわけではなく、自社が作ろうとしているものがオフショア開発に適しているのかどうかを見極めることも重要です。今回はオフショア開発で行えることを4つ挙げてご紹介しますので、現在オフショア開発を行うことを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

多種多様なゲームの開発

オンラインゲームやブラウザゲームのようにグラフィックをはじめとしたハイクオリティ化が目覚ましいゲームは数多く存在し、それらの開発にあたって、とにかく多くの優秀な人材が必要となります。しかし、日本国内ではこのようなゲーム開発に携わることができる人材も不足がちとなっており、より多くの優秀な人材を求めて多くの企業が海外でオフショア開発を行っています。
ゲームの開発を目的とした海外でのオフショア開発では、通常は長期間にわたって行われるゲーム開発の人件費を大幅に削減できることから、場合によっては予定よりも早く開発が完了するというケースもあります。そのため、人件費に限らず開発にかかる多くのコストを削減できるという点で大きなメリットがあります。
一方、近年ではスマホ向けゲームに対しても高い需要があることから、その開発に際しても海外でのオフショア開発を利用している企業は多いようです。とりわけスマホ向けゲームではトレンドの移り変わりが早いという傾向があることから、より多くの人材を確保することで開発の開始から商品の完成までの期間を短縮できるオフショア開発は、トレンドが変わってしまう前にリリースすることができるという点でも大きなメリットがあります。また、スマホ向けゲームの中にはオンラインゲームやブラウザゲームのような凝ったものではなく、シンプルでだれでも気軽に始められるものも多いことから、少ない人員でも開発が可能となっており、人件費が削減できるオフショア開発はこのような薄利多売型のゲーム開発にも向いていると言えます。

スマホ向けアプリの開発

PCを所持せずスマホでしかネットへ接続しないという人は多くなっており、IT業界においてはいかにしてスマホに対応するかが、より多くの利益を上げるためのひとつのテーマとなっています。このことから、昨今では多くのIT系企業がスマホ向けアプリの開発を行っています。
しかし、プログラマーやエンジニアといった専門的な知識や技術を持つ技術者は日本国内では多くはなく、それによる人材確保が難しくなりつつあります。この現状を打破するため、スマホ向けアプリの開発を前提とした海外でのオフショア開発を行う企業は年々増えてきているのです。
このようなIT系技術者の育成は近年東南アジアにおいて広く行われており、とりわけベトナムではそのために多くの学校が設立されています。そのため、日本では確保することが難しいプログラマーやエンジニアを安い人件費で多く確保することができるようになっており、最近では日本側で出したアイデアをベトナムへ送り、現地の技術者によって形にしてもらうというケースも多くなっています。
一方、最近ではスマホ向けアプリの開発にあたって見やすさや使いやすさも重視されるようになっており、優秀なデザイナーへの需要も高くなっています。このようなデザイナーの育成もオフショア開発が行われている国々では盛んに行われており、特にタイなどの国々にはデザインに長けた優秀な人材が多く存在します。よって、このような国ごとの人材の特徴にも着目し、発注先を変えると、より優れたアプリを開発できるようになります。

PC向けソフトウェアの開発

スマホユーザーが非常に多くなったとはいえ、PC向けの、より高性能なソフトウェアには依然として多くの需要があります。しかし、このようなソフトウェアの開発にはその性能が高ければ高いほど多くの人材が必要となり、人材難が顕著である日本国内だけですべての作業を行うのは困難となりつつあります。よって、オフショア開発はこのような幅広いソフトウェアの開発にも適していると言えます。
スマホ向けのゲームやアプリなどに比べてより高い性能が要求されるPC向けのソフトウェアの開発では、優秀な人材が必要となるだけでなく、より長い期間を要することもあります。そのため、その期間内でかかるコストも膨大となることから、より多くの利益を得るためには人件費の削減だけでなく、開発期間の短縮などによる全体にかかるコストの削減も求められます。そして、オフショア開発の安い人件費でより多くの優秀な人材を確保できるという点は、ここでも大きなメリットになると言えます。
一方で、海外での製品に求める精度は日本のそれとは大きくことなることもあり、場合によっては納品された商品が日本で求められる水準を満たさないことがトラブルを招くこともあります。これらの問題を防ぐためには、業務を委託する際にこちらが求める精度の水準をしっかりと伝え、現地で作業が行われている間は頻繁に進捗確認を行いながらその水準が満たされているかをチェックするのがよいでしょう。また、こうすることにより、開発途中で生じた問題をその場で解消することもできるため、オフショア開発では日本側の社員を数名現地へ派遣するのも有効です。

Webサイトの作成と保守業務の委託

オフショア開発では商品として販売するものの開発だけでなく、自社で使用するWebサイトの作成を委託することもできます。これにより、日本側の企業は人件費の高い国内の人材を新たに雇用する必要がないため、人件費を大幅に節約することが可能となります。
一方、Web開発では必ずしも多くの人材を必要とするわけではないため、それだけのためにわざわざ業務を海外へ委託するのは効率が悪いのではと考える方も多いかもしれません。しかし、それを考慮しても東南アジアをはじめとした国々の人件費は日本の人件費よりも圧倒的に安いため、総合的にみればコストの大幅な削減ができます。
また、Webサイトの作成を外部の業者に委託するケースでは、サイトの作成だけでなく、運用をする上で不可欠な保守業務を同時に依頼することも多く、その分さらに多くのコストがかかることとなってしまいます。そのため、保守業務も含めたWebサイトの作成でオフショア開発を行うと、継続して長期的なコストの削減が可能となるというメリットもあります。
その反面、日本特有の縦書きと横書き、あるいは日本語と英語が混在したWebサイトは海外の技術者にとって作成に手間がかかるという欠点があり、場合によっては多めに人材を確保しても日本の技術者が作成をするケースより多くの時間がかかってしまうこともあります。また、そもそもこのような日本特有のWebサイトの作成経験がないという人材も少なくないため、Webサイトの作成や保守でオフショア開発を行う際には依頼先の選定を慎重に行う必要があります。

オフショア開発では国内での人気も高いスマホゲームやオンラインゲームといったゲームの開発からWebサイトの作成・保守に至るまでさまざまなことができます。また、アイデア次第ではそれ以外の分野でもオフショア開発を活用できるかもしれません。その一方で単に優秀な人材といっても得意・不得意があることから、オフショア開発ではその分野に精通した人材を見つけることも重要です。特にベトナムをはじめとした東南アジアではIT系の人材の育成が積極的に行われているものの、その歴史は浅く、個人の能力差には開きがあります。よって、オフショア開発では企業単位ではなく、個々の人材単位で能力を見極める必要もあるでしょう。

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