オフショア開発で優秀な【rubyエンジニア】を探す方法まとめました。

はじめに

少子化が進む日本では人材不足が顕著になってきており、それはITエンジニアも同じです。今後はますます不足していくだろうと考えられており、ruby技術者も不足していくでしょう。そんな中で注目されているのがオフショア開発です。海外の安い人件費の国に人材を求め、コストを削減しながら人材も確保しソフトウェア開発を行う方法です。ただオフショア開発でrubyを使いソフトウェア開発を行うにしても、優秀な人材の確保が課題となっています。オフショア開発をするには、選択となる国はいくつかあり、国の選択や仕事の進め方などが、優秀なruby技術者を確保しソフトウェア開発する鍵です。

国内のruby技術者の状況

rubyというのは日本発の言語です。ただrubyが浸透してきたのは、ここ数年であり、PHPやC言語など他の言語ほど有名にはなっていません。Ruby on Railsの知名度が高くなってきたので、誰でも比較的簡単に取得できる言語として認識され、徐々に広まりつつあります。
国内のruby技術者の状況を見ると、2016年2月時点では平均年収は606万円となっており、エンジニアとしてはPython、Perlの次に給与が高いです。ただ給与は高いですが、他の言語に比べると、プロフェッショナルと呼ばれる人材は少なく、エンジニアは希少価値が高いために高額な年収になっているようです。求人としては、webサービスに特化したベンチャーから多く、少ないプロフェッショナルを好待遇で確保しようという動きをしています。
ちなみに、国産言語のrubyはアメリカで評価されており、2015年にはruby技術者の年収は1300万円になったという発表がありました。この影響を受けて、国内の技術者の年収も一部の方はアップしています。アメリカに比べて日本の技術者の年収が低いのは、日本では実装作業をメインの仕事とするのに対し、アメリカは仕様選定から保守まで一貫して行うからです。
国内ではプロフェッショナルのruby技術者は少ないです。これは言語自体の認知度が低いことに加えて、多くのruby技術者はPHPをマスターしており、ruby特化の技術者が少ないのです。このために、特に予算も大きいプロジェクトでは、ruby技術者不足が目立ちます。

各国のエンジニアの特徴

国内にも優秀なruby技術者はいますが、人手不足となると、オフショア開発によって海外に人材を求める企業もあります。メインとなるのは新興国ですが、国によっても技術者の質や性格が違います。お国柄などもあるので、国ごとに特徴があるのです。オフショア開発として対象となる代表的な4つの国を見てみましょう。また最近は、この4つの国以外にも、ミャンマーやタイなどの国で人材を求めるような企業も出てきています。

中国

オフショア開発の代表的な国ですが、最近は人件費高騰によって他の国に移行する企業が多いです。優秀な人材が比較的集めやすく、漢字文化なので、彼らは日本語の仕様書も把握しやすいです。現地では沿岸部などでもコストが上がってきているので、地方に人材を求める傾向にあります。

ベトナム

性格が穏やかで日本人の気質に近いです。国としてIT人材教育を行っており、なおかつ日本語教育も進んでいるので日本語を読める人が増えています。日本人と同じレベルで、安い賃金で働いてくれます。

フィリピン

ホスピタリティに溢れており、コミュニケーション能力が高いです。日本企業との親和性も高いです。アジアの中ではインドと同じく英語が堪能な人が多いです。

インド

今や世界的大企業のCEOになるインド人もおり、技術力が高く情報セキュリティへの関心も高いです。英語スキルも高く、グローバル化においては大きな戦力となるでしょう。ただし日本文化とは違う部分も多く、文化の違いを理解しないと仕事は難しい部分もあります。

オフショア開発での人材の探し方

海外に人材を求めるならば、探し方はいくつかあります。代表的な方法としては、以下の3つです。

人材紹介会社

人材紹介会社に依頼し、必要な要件を満たすレベルの技術者を確保します。国によっては、日系の紹介会社もあるので、営業担当は日本人であるなど対応もしやすく人材を確保しやすくなっています。依頼すると、人材確保の活動から面接セッティングまで、およそのことを行ってくれます。ただ、依頼料となると給料の2ヶ月分や3ヶ月分となるので、決して安くはありません。
また、どの国でも離職率が高く採用してもすぐ辞める人もいます。すべてを紹介会社に依頼していては、ノウハウも会社として得ることは出来ないでしょう。

求人情報サイト

日本でも就職活動をすると求人情報サイトを使うように、海外の人材を確保するにも同じくサイトが使えます。国ごとに、大手の情報サイトがあるので、そのサイトに求人を載せるのです。1回に付き掲載料は数万円で済み、コストもそれほどかかりません。
ただし、求人掲載の言語はその国の使っている言葉を使わないとならず、問い合わせ対応や面接対応なども、すべて自社でしないとなりません。最初は大変かもしれませんが、ノウハウを積んでいくには良いでしょう。

社員の紹介

新規でオフショア開発をする場合は難しいですが、もっとも効率よく採用後離職率が低いのが、社員からの紹介です。つまり海外の人材を雇ってから、その人物に新しい人を紹介してもらうのです。社員から直接自社の評判や状況などをリアルに伝えてもらえるので、より納得してから入社してくれます。

採用にはスキルをチェックする

優秀なruby技術者を確保するなら、日本人と考え方が違うと理解しておいた方が良いでしょう。海外の人たちは、働くときのモチベーションは給与がほとんどです。日本人はキャリアアップなどを目指しますが、外国人は待遇の良い会社があるとすぐに転職します。採用は明確な動機よりも、スキルを重視して選んだ方が良いでしょう。採用するには、採用要件を明確に決めておいた方が良く、要件があいまいだと採用でのミスマッチを招きます。
前職の給与や語学スキルは、rubyのスキルとは比例しません。日本語が堪能でも、前職で給与が高くても、求めるレベルのruby技術は持っていないかもしれないのです。そのために、求めるレベルの人材を探すには、採用するときにプログラミング判定ツールを使い、レベルを確かめると良いでしょう。
英語のレベルを数値で表すのがTOIECなどです。同じようにプログラミング版TOIECのようなツールがあるので、使うと利用者のプログラミングのレベルを計れます。もしもこのようなツールを使わないのならば、採用時には簡単な案件の依頼をしても良いでしょう。書類選考や面接時までに、その案件を完成させてもらい事前にレベルを見るのです。
もちろん採用するならば、書類選考や面接は行うでしょう。しかしrubyの技術となると、プログラミングの技術という部分があるので、面と向かって話すだけではわからず、何かしらコードを書いてもらうなど実技をしないとレベルはわかりません。特にオフショア開発での履歴書は、採用して欲しいためか誇張されることが多く、書面だけでは判明できない部分があります。

おわりに

オフショア開発では、外国人を雇うことになるので日本で日本人を雇うのとは勝手が違ってきます。これは言語や文化の違いと、外国人の思う働くことについての考えの違いがあります。そのために優秀な人材を見つけようと思うならば、日本式の求人活動では上手くいかない部分があります。特にrubyというプログラミングであれば、見えない部分があるのでその部分を可視化し明確にするようにします。具体的に明確にスキルが見えれば、求めるレベルのruby技術者も見つかるでしょう。それには若干のノウハウやコツも必要かもしれません。

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