【最新】コスト削減はもう古い?オフショア開発のメリットを徹底解説

はじめに
【2019年】オフショア開発の動向
オフショア開発のメリット5つ
おわりに

はじめに

オフショア開発をするメリットとして、まず一番に思い当たるのは、人件費の安い海外人材を活用するにあたっての開発コスト削減でしょう。
実際に開発コストの削減だけを目当てにオフショア開発を検討している方も多いのですが、オフショア開発にはほかにも様々なメリットがあります。それらを知らずにオフショア開発を進めてしまうと、本来得られるべきオフショア開発の恩恵を知らないままプロジェクトが失敗に終わってしまった、なんてもったいない話につながってしまいます。
そこでこの記事では、近年のオフショア開発の動向から、コスト削減だけではないオフショア開発のメリットを5つ紹介します!
オフショア開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

【2019年】オフショア開発の動向

オフショア開発が日本で流行し始めたのは1999年からです。西暦2000年になるとコンピューターがそれを認識できず誤作動を起こすと懸念された2000年問題がありましたが、アメリカがそれをインド人技術者の活用で乗り切ったことをきっかけに、日本でもオフショア開発が普及しました。
2010年頃までは、製造業を中心とした中国でのオフショア開発がメジャーでしたが、国内のIT人材不足を受け、近年ではIT業界が東南アジアを中心にオフショア開発市場を拡大しています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調べでは、日本企業の約45.6%がオフショア開発を導入しているというデータもあります。
近年のオフショア開発の特徴としては、オフショア開発をする目的が多様化していることです。ひと昔前は、コスト削減のみを目的として、人件費の安い人材を雇用して大量生産するオフショア開発が主流でした。しかし、中国の急激な経済成長に伴う人件費高騰を受け、東南アジアでもいずれは人件費の高騰が懸念視されるようになりました。そこで、それらを見込んだうえでもなお自社に恩恵をもたらすような長期的なメリットを視野に入れて、オフショア開発に乗り出す企業が増えています。
次章ではオフショア開発の様々なメリットを紹介しますので、ぜひあなたの企業にプラスとなるオフショア開発の恩恵をとりこみましょう。

オフショア開発のメリット

もちろん、オフショア開発の大きなメリットとして開発コストの削減は大前提です。
しかし、10年後、20年後も継続してコストメリットがでるかと問われるとそれは困難だといえます。
そこでこの章では、コスト削減だけではないオフショア開発のメリットを5つ紹介します。

1.開発人員の確保

現在日本ではIT人材不足が深刻化しています。2018年ではすでに約20万人のIT人材不足が生じ、2030年には最大で約80万人が不足するとされるデータもあります。そこで、国の経済発展にIT人材の育成を掲げている東南アジアで、若くて優秀なIT人材を確保しておくことは、今後も新しいシステム開発をおこなう企業にとっては必須の選択肢となってきます。

2.開発能力の向上

東南アジアのエンジニアは、安い人件費ゆえにスキルが低いという印象を持たれがちですが、それは大きな間違いです。オフショア開発の経験を積んだエンジニアのスキルは時には日本人エンジニアを上回るほどです。言語や文化の違いによる品質のすり合わせは必要になりますが、オフショア開発をすることで、自社の開発力向上というメリットもあります。

3.ダイバーシティの取り組み

現在日本では、ダイバーシティの取り組みが推進されています。年功序列の男性社会という従来の仕組みでは生産性が追い付かず、性別や国籍、障がいの有無にかかわらず様々な人材を社内にとりこんでいこうというのが近年の風潮です。ダイバーシティの取り組みを推進することは、人員を確保するだけでなく、社員の働きやすさにつながり、また、企業イメージの向上というメリットにもつながります。

4.リスクの分散

2011年の東日本大震災をうけ、開発拠点を分散することを目的としてオフショア開発をする企業も増えています。オフショア開発は、震災の際に開発がすべてストップしてしまうというリスクを分散させるリスク回避のメリットもあるのです。

5.海外ビジネスの可能性が広がる

少子高齢化などの影響で、今後も国内マーケットが縮小していくことは目に見えています。どの企業も海外進出に踏み出していますが、成功している企業は多くないのが現状です。オフショア開発では、自社の開発拠点を海外に展開できるだけでなく、グローバル人材の確保、海外マーケットの市場感をつかむこともできます。海外進出を視野に入れている企業にとっては大きなメリットをもたらすでしょう。

おわりに

オフショア開発の動向から、コスト以外にもあるオフショア開発のメリットを紹介しました。オフショア開発を検討する際にはどうしても目先のコストメリットを出すことにとらわれてしまいがちですが、いつまでもコストメリットが出し続けられるとは限りません。
ぜひ、オフショア開発を長期的な視野でとらえ、様々なメリットを考慮したうえで開発委託国や委託会社を選定しましょう。

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