【2020年最新版】5分でわかるオフショア開発!最新の動向も徹底調査!

【目次】
はじめに
オフショア開発とは
オフショア開発のメリット
オフショア開発のデメリット
オフショア開発の最新動向
おわりに

はじめに

IT企業に勤めている方であれば、オフショア開発という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本のIT企業の約半数が取り入れているというオフショア開発ですが、
「オフショア開発ってそもそも何?」
「オフショア開発をするとどんなメリットがあるの?」
こんな疑問をお持ちの方もまだまだ多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そもそもオフショア開発とは何か、というところから、オフショア開発をするメリット、さらにはオフショア開発の最新動向までをわかりやすく解説しています。ぜひ最後まで読み、オフショア開発をする際の参考にしてみてください。

この記事で得られる情報
  • オフショア開発の基礎知識
  • オフショア開発のメリット
  • オフショア開発のデメリット
  • オフショア開発の動向について

オフショア開発とは

オフショア開発とは、ソフトウェアやアプリなどの開発、開発後の運用保守管理などの業務全般もしくはその一部を海外に委託することです。委託先としては、中国やインド、最近ではベトナムなどの東南アジアが人気です。

オフショア開発のメリット

オフショア開発には3つのメリットがあります。

コスト削減

システム開発にかかるコストのほとんどは人件費です。そこで日本よりも人件費の安い海外のエンジニアに業務委託することで、開発コストを大幅に削減することができます。20年ほど前までは、中国やインドがオフショア開発の主流でしたが、急激な経済成長による人件費の高騰が影響し、それらの国ではコストメリットが出にくくなってきました。そのため、近年ではベトナムやフィリピンなどの東南アジアがオフショア開発としてメジャーになってきています。

リソースの確保

現在日本企業の約7割がIT企業であるにも関わらず、深刻なIT人材不足が国内で社会問題となっています。少子高齢化に伴う技術者の高齢化や、エンジニアという職業への悪いイメージが原因となり、今後もIT人材の不足は深刻化し、2020年には最大で80万人ものIT人材が不足するというデータもあります。そこで、経済成長を目的として、国をあげてIT人材の育成を推進しているベトナムなどから、若くて優秀なエンジニアを確保しておくことは、これらの社会問題を解決する一つの手段となっています。

海外進出を視野に入れた開発ができる

今後、少子高齢化などの影響から、日本の国内マーケットはますます縮小していくことが見込まれます。海外でオフショア開発拠点を構えることは、今後海外進出を視野に入れている企業にとってプラスになっていくことは間違いありません。

オフショア開発のデメリット

一方、オフショア開発にはデメリットも存在します。

言語の壁

当然ですが、オフショア開発では言語も文化も異なる人と仕事をすることなります。そのため、日本語特有のあいまいなニュアンスは相手には一切通じません。指示や意図がきちんと伝わらないまま開発を進めると、かえって時間やコストがかかってしまい、納期に間に合わない、コスト削減ができなかったなんてよくある失敗例につながってしまいます。

手間がかかる

システム開発では、依頼書を作成し、それをもとに開発業務を進めますが、オフショア開発では依頼書を英語に翻訳する必要があります。その他にも、細かな進捗報告はオフショア開発を成功させるために必要なコミュニケーションとなるので、国内での開発に比べ、時間や手間がかかる点は否めません。

オフショア開発の最新動向

オフショア開発が流行した1990年代後半~2010年までは中国やインドが開発委託先としてメジャーでした。
しかし、急激な経済成長による人件費の高騰が進み、現在、中国の都心部では、日本と変わらないほどの開発コストになっています。

コスト削減が目的であったオフショア開発で、コストメリットだすため、新たな委託先として注目され始めたのが東南アジアです。特に、優秀なエンジニアが豊富で、親日国のため日本語も堪能な人材が多いベトナムは現在オフショア開発委託先として最も人気な国となっています。

近年のオフショア開発の動向として、コスト削減<優秀な人材の確保にメリットの比重を置いている点が挙げられます。
というのも、中国やインドと同様に、東南アジアの国々でも今後経済成長が進み、開発コストの上昇は避けられません。

あと10年ほどは東南アジアでのオフショア開発もコストメリットが出るだろうといわれていますが、10年後、日本と開発コストが変わらなくなってしまったときにオフショア開発をぱったりとやめてしまうのではなく、そこで得た優秀な人材を活かして、開発上流フェーズの業務を任せたり、開発拠点を海外に移すことで海外進出を視野に入れたり、災害時のリスクを分散させるなど、オフショア開発をする目的やメリットを長期的な視野で考えて実行することが近年のオフショア開発では多くなってきています。

ぜひ、オフショア開発を検討する際には、目先のメリットにとらわれず、長期的なメリットもふまえて委託先や委託業務を検討してみてください。

おわりに

オフショア開発について簡単に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

  • オフショア開発とは、ソフトウェアやアプリなどの開発、開発後の運用保守管理などの業務全般もしくはその一部を海外に委託すること
  • 委託先としては、中国やインド、最近ではベトナムなどの東南アジアが人気
  • メリット:➀コスト削減➁リソース確保➂海外進出
  • デメリット:➀言語の壁➁手間がかかる
  • 近年のオフショア開発の動向:コスト削減<優秀な人材の確保にメリットの比重を置いている

オフショア開発のメリットデメリットから、近年の動向までを解説しました。ひと昔前までは、コスト削減が目的として広まったオフショア開発ですが、時代の流れとともにメリットのとらえ方も少しずつ変わりつつあります。コスト削減ばかりにとらわれるのではなく、長期的なリスクやメリットを踏まえたうえで、慎重にオフショア開発を検討してみてください。

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