なぜ、ベトナムオフショアが人気なのか。コストや国民性を徹底調査!

現在、新規オフショア開発案件のうち、委託先の約7割がベトナムと言われるほど、ベトナムでのオフショア開発が主流になっています。
「どうしてベトナムがオフショア開発で人気なの?」
「ベトナム人とうまく仕事をするコツが知りたい」
こんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ベトナムがオフショア開発地として人気の理由や、ベトナムのおすすめオフショア開発企業5選を紹介しています。
オフショア開発の委託先としてベトナムを検討している方は参考にしてみてください。

この記事で得られる情報
  • ベトナムの基本情報
  • ベトナムがオフショアで人気な理由
  • ベトナム人とうまく働くコツ
  • ベトナムのおすすめ開発企業5社

オフショア開発とは

オフショア開発とは、システムなどの開発業務を海外の開発会社に委託する開発手法のことです。日本よりも人件費の安い国に開発業務を委託することにより、開発コストの大半を占める人件費を大幅に削減することができます。
また、オフショア開発のメリットはコスト削減だけではなく、IT人材を海外から確保できるという点や、開発拠点を海外に移すことで震災時のリスク回避ができるなどのメリットもあります。

(出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果より)

近年日本ではIT人材不足が深刻な問題になっています。経済産業省のIT人材の最新動向と将来推計に関する調査によると、2019年をピークに人材供給は減少に転じ、その語はますますIT人材不足が拡大していくと言われています。そんな中、IT人材不足を解消する一つの手段としてオフショア開発が注目されるようになりました。

ベトナムのオフショア基本情報

それでは早速ベトナムのオフショア基本情報についてみていきましょう!

国民性 勤勉でまじめな性格。親日家が多い。
宗教 仏教徒が多い。
経済状況 2018年度のGDP成長率は7.1%(東南アジアではカンボジアに次いで第2位の経済成長率)
エンジニア単価 20~25万円(日本のエンジニア人件費の約1/3)
エンジニア技術力 高い。オフショア開発会社が多いため、競争率も高く、最先端技術に対応できる開発会社も多い。

ベトナムは、東南アジアの中でも特にオフショア開発地として選ばれることが多くなっており、新規オフショア開発案件の約7割がベトナムというデータもあるほどです。もちろん日本だけでなく、他の先進国からもオフショア開発地として人気があり、経済面、技術面ともに急成長している国の1つです。
近年のベトナムオフショア開発の特徴として、首都であるホーチミンだけでなく、ハノイやダナンなどの地方でもオフショア開発の拠点が展開されていることが挙げられます。この理由としては、ベトナム国内におけるオフショア開発の競争率が非常に高くなっており、海外企業の参入も増えていることが挙げられます。

なぜ、ベトナムが人気なのか

国内外問わずオフショア開発地として人気のベトナムですが、「どうしてベトナムがそこまで人気なのか」と疑問に感じる方もいるいかもしれませんそこで、ベトナムがオフショア開発の委託先として人気の理由を3つ紹介していきます。

人件費が安い

ベトナムでは、エンジニアを日本よりも安い人件費で雇うことができます。エンジニアのスキルにもよりますが、日本人エンジニアの約1/3の人件費で済むと言われています。小規模の開発案件では、渡航費や宿泊費がかさみ、期待したほどのコストメリットは出なかったというケースもありますが、中~大規模の開発案件では、大幅なコストメリットが期待できます。

若くて優秀な人材の宝庫

ベトナムでは、政府がICT教育を推進していることもあり、プログラミングなどの高度な技術を学べる教育機関が整備されていることから、就職活動をしている段階の学生であっても即戦力になるレベルの技術が身についていることが少なくありません。
また、国全体の平均年齢が31歳と若いことから、若くて優秀なIT人材が豊富です。IT人材の不足が深刻化する日本にとって、優秀なIT人材が簡単に、かつ、安く確保できるのは大きなメリットですよね。

日本と近しい国民性

ベトナム人は、勤勉でまじめな性格であり、親日家という特徴があります。そのため、日本人との相性がいいのもベトナムがオフショア開発の委託先として人気の理由の一つです。反対に、日本と相性の悪いと言われている国は中国やインドがあげられます。
オフショア開発をするうえで、積極的にコミュニケーションをとることはプロジェクトを成功させるポイントにもなってくるので、国民性が近いということは大きなメリットになります。

ベトナム人とうまく働くコツ

先ほどベトナム人は日本人と国民性が近しいという話をしましたが、そうはいってもやはり異なる国の人々と働くには、うまく働くにはコツが必要です。ここでは、ベトナム人とうまく働く2つのコツを紹介します。

1.エンジニアのスキルチェックは事前に行う

ベトナムのエンジニアは若くてやる気のあるエンジニアがたくさんいます。そのため、多少難しい開発案件であったとしても、自身のスキルアップのために参加するというケースもよくあります。それを知らずに雇ってしまうと、「思うように開発が進まない…」なんてオフショア開発のよくある失敗例につながってしまいますので、エンジニアを雇う際には、事前に開発実績の確認や、スキルチェックなどを行うようにしましょう。

2.マネジメントを怠らない

ベトナム人の特徴として、指示待ちになる人が多いということが挙げられます。そのため、指示されていないことや、仕様書に明記されていないことは基本的にやらないと捉えておきましょう。
対応策としては、マネジメント能力の高いブリッジSEを開発チームに入れる、仕様書は詳細にわかりやすく明記することなどがあげられます。チームを効率よく回せるよう、こういったマネジメント面の事前準備は怠らないようにしましょう。

ベトナムのオフショア開発会社5選

オフショア激戦区のベトナムでは、オフショア開発会社も年々増えています。

どこのオフショア開発企業に依頼したらいいかわからない」
「迷ってしまって開発委託会社を決められない」

という方のために、この章では、開発実績が豊富かつ、エンジニアの登録者数も多い大手オフショア開発企業を5つ紹介しています。
あなたの会社に最適な開発会社を探してみてください。

バイタリフィ

アプリ開発に強みを持つバイタリフィでは、豊富なアプリやサイトの開発実績があります。マッチングアプリから、VRアプリ、リアルタイムのオークションアプリなど最新の技術もそろっているので、どんな案件にも対応してくれるでしょう。
また、ラボ型開発による、人員の増減が可能であることや、ベトナム人エンジニアの客先常駐なども行っているのでコミュニケーションのロスが心配な企業にはおすすめです。契約形態の自由度が高い点がバイタリフィの特徴です。

社名 株式会社バイタリフィ
本社所在地 東京都渋谷区恵比寿西1-9-6アストゥルビル8F
TEL 03-5428-6346
公式サイト https://vitalify.jp/

株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asteriskは2013年に創業し、たった7年で4か国6都市にまで展開し、従業員も1500人体制にまで拡大しました。手がけた開発案件は300件を超え、現在も急成長中のオフショア開発会社です。
webサービスや業務基幹システムなど、最新のプログラミングを駆使したサービス開発を展開しています。近年海外でも注目された「kid’sタクシー」は、Japan Taxi株式会社に委託されて開発したサービスです。

社名 株式会社Sun Asterisk
本社所在地 東京都千代田区神田紺屋町15番地 グランファースト神田紺屋町(旧 神田TKMビル)9F
公式サイト https://sun-asterisk.com/

FPTソフトウェア

FPTソフトウェアカンパニーでは、ソフトウェアの開発に強みがあります。日本とベトナムをつなぐ架け橋として2005年に創立されたFTPジャパンホールディングスの子会社で、日系企業ということもあり、安心して開発案件を委託することができます。
従業員数も多く、15000人の中から、自社に最適なエンジニアを選択することができます。

社名 FPT Software Company
本社所在地 ベトナム、ハノイ
TEL +84 (4) 3 768 9048
公式サイト https://www.fpt-software.jp/

株式会社コウェル

株式会社コウェルでは、webアプリや基幹システム、ECサイトの構築など幅広い開発案件に対応しています。コウェルの強みは、品質にこだわったオフショア開発が出来るという点です。在籍する全エンジニアの25%はテストエンジニアであり、オフショア開発でよくある「品質の問題」を起こさないよう徹底しています。
また、セキュリティに対する意識も高く、指紋ゲートの導入や、普通は委託する側が行うセキュリティ教育も開発会社が独自で実施しています。

社名 株式会社コウェル
本社所在地 東京都品川区東品川二丁目2番28号Tビル8F
TEL 03-5783-4511
公式サイト https://www.co-well.jp/

株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)

契約継続率100%という実績を持つ株式会社エアトリはベトナムに4社、日本やアメリカのグループ会社合わせて10社を展開する日系では最大規模のオフショア開発会社です。オフショア開発事業だけでなく、オンライン旅行事業や訪日旅行事業も担当しており、システム開発はもちろん、ウェブ制作やマーケティングにも強みがあります。
今後海外展開を視野に入れているような企業にはおすすめのオフショア開発会社です。

社名 株式会社エアトリ
本社所在地 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズ MORIタワー19F
TEL 03-3431-6191
公式サイト https://www.evolableasia.com/

おわりに

ベトナムのオフショアについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

  • 新規オフショア開発案件の7割がベトナム
  • ベトナムのエンジニア人件費は日本の約1/3
  • ベトナムには若くて優秀なIT人材が豊富
  • ベトナム人の国民性は日本人とも相性が良い
  • ベトナム人とうまく働くためには、1.スキルチェックを事前に行うこと、2.マネジメントを怠らないことが大切

近年オフショア開発の委託先として人気なベトナムですが、オフショア開発の委託先としてメジャーになったのはつい最近のことで、どこのオフショア開発会社も10年以上ある会社は少なく、新しい会社なのが特徴です。
開発会社を選ぶ際には、慎重に検討する必要がありますが、ぜひベトナムの若い力を借りて、新たなシステム開発をしてみてはいかがでしょうか。

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