カンボジアオフショアのリアル。現状や問題点、将来性を5分で解説!

現在のカンボジアは1993年に樹立がされました。そのため、世界的にみるといまだ新興国に分類される国のひとつでもあります。
この記事では、そんなカンボジアオフショアの基本情報から、カンボジアでオフショアをするメリット、さらにはおすすめのオフショア開発会社まで解説しています。
オフショアの委託先が決められない方や、カンボジアでオフショアしようか検討している会社さんは、ぜひ参考にしてみてください!

カンボジアの基本情報

まずは、カンボジアにおけるオフショア開発の基本情報を見ていきましょう。

国民性 温和でまじめな性格で親日国。日本人との相性は◎
宗教 仏教徒が多い。
経済状況 30年前までは内戦が続いていたが、現在は政情も安定し、経済も安定して成長。
エンジニア単価 エンジニア一人当たりの平均月収は約3~4万円。
エンジニア技術力 ICT関連の学校も年々増えており、今後も技術力は上がる見込み。

カンボジアは、国民性やエンジニア単価においてオフショアに適している国だということがわかります。近年はIT系の専門学校も増えてきているので、今後の技術力向上も期待でき、オフショアの委託先としては将来性がある国ということができます。
次の章では、カンボジアオフショア開発のメリット・デメリットを詳しく解説していきます!

カンボジアでオフショアするメリット

カンボジアの基本情報について頭に入れたところで、カンボジアでオフショア開発をするメリットをいくつか見ていきましょう。

1.人件費がとにかく安い

近年オフショア開発の委託先として注目される東南アジアの中でも、カンボジアは特に人件費が安いというメリットがあります。現在オフショア開発の主流となっているベトナムのエンジニア人件費(6~8万円)に比べて、カンボジアのエンジニア人件費(3~4万円)はその約2分の1と極めて安いことがわかります。
このことから、とにかく安い人件費で人材を確保したいという会社さんが、オフショア委託先の選択肢としてカンボジアをいれることが多くなっています。

2.優秀なエンジニア、プログラマーが多い

近年東南アジアでは、先進国のオフショア開発誘致のため、ICT教育に力を入れています。カンボジアだけでICT関連校が30校以上設立され、現在ではIT関連の技術・知識を身につけた人材が非常に多くなりました。
このような即戦力になるほどの優秀な人材を確保できるという点で、カンボジアでのオフショア開発には大きなメリットがあります。

3.地理的、文化的なメリットが多い

カンボジアは日本との時差が2時間しかないため、電話やメールなどによる連絡がスムーズに行いやすく、スカイプなどを利用した会議を行う際にも、どちらかが残業や早出をするといった必要がありません。
また、かつて日本からカンボジアへ行くためにはトランジットが必要でしたが、2016年に全日空が成田からプノンペンへの直行便の航行を開始したことで、ビジネス面での障壁はさらに減ったといえます。
これらのメリットに加え、カンボジアの人々は性格が穏やかであり、仕事に対しては勤勉であるという日本人に似た部分があることから、一緒に仕事がしやすいという利点もあります。

カンボジアでオフショアするデメリット

ここまで、カンボジアオフショア開発におけるメリットをいくつか解説してきましたが、新興国であるカンボジアでのオフショア開発には、デメリットもいくつかあります。

求めるレベルが違う

カンボジアの製品に目を向けてみると、現地では最上級とされるレベルのものでも、日本が求めるレベルに達していないという例が多く見られます。そのため、現地ではトップレベルと言われるエンジニアでも、ともに開発プロジェクトを進めていくと、品質に関して互いの認識のズレが生じる場合があります。
日本で求められる品質のレベルについては事前に共有しておき、プロジェクトの進行中もこまめに品質チェックを行う必要があります。

教育コストがかかる場合もある

30年前に内戦が終了したカンボジアでは、現在もICT学校が増設されていますが、オフショア大国である中国やインドと比べると、オフショア開発のノウハウは浅い傾向にあります。
現地の開発会社における品質管理や、機密保持などに関する教育コストは他の国よりもかかる場合があるようです。

インフラ整備が発展途上

カンボジアでは、まだインフラ整備が全体に行き届いておらず、一部の地方では電力供給や通信インフラが不安定です。とはいえ、首都付近ではWi-Fi環境も充実してきており、カフェやホテルではWi-Fiが使えるところも多いので、カンボジアでのオフショアを検討する際には、どこの地域を活用するのか慎重に決めるようにしましょう。

おすすめのオフショア開発会社3選

最後に、カンボジアで人気のオフショア開発会社を3社紹介します。どの会社も開発スキル、満足度ともに高い開発会社なので、カンボジアでのオフショア開発を検討している会社さんはぜひ参考にしてみてください。

株式会社ブライセン

1986年創業のBRYCEN(ブライセン)では、東京都中央区にある本社を含めた全12拠点を合わせて721名の従業員が在籍しています。全従業員のうち、61%は非日本国籍の従業員であり、オフショア開発の拠点は、ベトナム、ミャンマー、韓国に拠点を持ち、2018年7月にカンボジアのプノンペンにも100%子会社の拠点を設立しました。

ブライセンのオフショア開発サービスの特徴は、長年のオフショア開発経験から培われたハイブリット体制であるという点です。ハイブリット体制とは、開発プロジェクトに適した人員を日本と海外の両方から編成するので、日本語だけでオフショア開発ができるということと、日本レベルの品質管理が可能であるというメリットがあります。

また、オフショア開発拠点も日本(鳥取)、ベトナム、ミャンマー、韓国、カンボジアの5つの拠点から、自社の案件に最適な国を選択することができるので、オフショア開発の委託先が決められないという会社さんにもおすすめです。

社名 株式会社ブライセン
本社所在地 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー30F
TEL 03-6264-7221
公式サイト https://www.brycen.co.jp/

株式会社engroo

株式会社ebgrooは、データ分析や市場調査、宣伝企画等のWEB業務システムから、プログラムオフショア開発ビジネスマッチングサービス携帯端末アプリケーションの企画・開発・販売などを行っている会社です。

こちらのオフショア開発サービスの特徴は、高い品質を低コストで提供しているという点です。王立プノンペン大学や、カンボジア工科大学といったIT系の大学との産学提携により、若くて優秀なIT人材を豊富に確保しています。

オフショア開発の形態は、プログラム単位での個別開発である個人開発、プロジェクト一括での開発であるプロジェクト開発、一定期間を定めて仕事量の最低保証で契約するラボ開発の3タイプから一番最適なプランを選択することができます。特に、近年人気のラボ開発は、開発案件が継続的にある場合や、開発だけでなく運用・保守まで業務委託したい企業にはおすすめの契約方式です。

社名 株式会社engroo
本社所在地 福岡県福岡市中央区薬院4丁目1-4-1 薬院四ツ角ビル501
TEL 092-406-5497
公式サイト http://engroo.com/index.html

PLAN-B

PLAN-Bは、インターネット広告や企業のブランディング・デザイン、モバイルアプリ開発、WEBサイト構築などのサービスを提供している会社です。PLAN-Bのカンボジアオフショア開発拠点には、日本人スタッフ及び日本語N1スタッフが常駐しているので、オフショア開発で懸念されがちなコミュニケーション不足の心配もありません。

現在、お試しキャンペーン中でお得にオフショア開発を始めることができるので、「少しでも安くオフショア開発をしたい」という会社さんは今すぐ相談してみましょう!

社名 株式会社PLAN-B
本社所在地 東京本社
東京都港区六本木 1-6-1 泉ガーデンタワー 33 階大阪本社
大阪市西区新町 1-28-3 四ツ橋グランスクエア 6 階
TEL 06-6578-5558
公式サイト https://planb-cambodia.com/jp/

おわりに

カンボジアでのオフショアについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

  • カンボジアのエンジニア人件費は、東南アジアの中でも特に安い
  • 新興国なので、首都から離れた地域の通信インフラなどはまだ不安定
  • 求められる品質レベルへの理解など、事前準備が必要な部分もある

現在ではベトナムがオフショア開発地として主流ですが、ベトナムもかつての中国やインドと同じように人件費が年々高騰しています。

長期的な視点でオフショア開発を進めていきたい会社さんには、新興国であるカンボジアでのオフショア開発はとてもおすすめです。また、人件費や国民性、エンジニアの技術力などの面から総合的に見ても、カンボジアはオフショアの委託先として将来性のある国ということができます。

オフショア開発の委託先を検討している方は、ぜひその選択肢の一つにカンボジアもいれてみてはいかがでしょうか。

関連性の高い記事はこちら

Top