「インドオフショアは古い?」現状や問題点、開発会社を5分で解説!

インドは言わずと知れたIT大国です。大手IT企業で活躍する優秀なエンジニアにはインド出身の人材が沢山います。ソフトバンクの孫正義氏の後継者ともいわれるニケシュ・アローラ氏や、2015年にGoogleのCEOに就任したサンダー・ピチャイ氏などもみなインド出身です。
日本の約10倍の人的資源を誇るインドは、オフショア開発の地としてメジャーな国です。この記事では、そんなインドのオフショア開発について詳しく解説していきます。

インドオフショアの基本情報

では早速、インドのオフショア基本情報について見ていきましょう!

国民性 親切で実直な国民性。総じておおらかな性格。
宗教 約8割がヒンドゥー教
経済状況 2017年度のGDP成長率は6.6%
エンジニ月単価 平均人月単価は38.65万円(オフショア開発.comより)
エンジニア技術力 オフショア開発の経験も豊富で、実績のある企業が多い

インドは優秀なIT人材も多く、オフショア開発の実績も豊富な企業が多いことから、委託先として人気の国です。しかしながら、インドも中国と同様に、経済成長に伴う人件費の高騰が著しく、コストメリットを目指している会社さんにとっては不向きな委託先と言えるかもしれません。

インドオフショア開発の特徴

技術力は世界トップレベル

インドのIT技術力は想像以上に高いです。既にオフショア開発国としての実績は長く、当初の下流工程(ソフトウェア開発)を経て、既に基本設計などの上流工程での開発実績が豊富となっています。そのため、対応できる開発案件の種類も豊富で、どのような内容であっても対処できるといった裾野の広さもインドでオフショア開発する際の大きな特徴であり、メリットと言っていいでしょう。

英語が公用語

インドの公用語はヒンディー語ですが、英語も公用語として扱われています。英語でのコミュニケーションが可能なだけでなく、設計書や仕様書の翻訳も英語で済むという点はオフショア開発においてとても利便性があります。インドと同じように、公用語として英語が使われているフィリピンも、近年人気のオフショア委託先になっています。

IT人材が豊富

2017年度におけるインドの人口は13.39億人でした。インドの人口は毎年増加傾向にあり、これから少子化・労働人口の減少が進む日本にとってはインドの人的資源はとても魅力的なのです。また、インドのIT市場はとにかくIT技術者の層が厚く、人数も多いので、数十人程度でしたら最精鋭のIT技術者をすぐに集めることができるでしょう。

インドオフショア開発の問題点

人件費が高い

オフショア開発先としては、インドは人件費が高いという問題点があります。これは中国も一緒なのですが、オフショア開発国として日本企業のパートナーとして発展してきた中国やインドでは、経済成長が著しく、人件費も上がっていきます。そこで、これまでの日本企業のオフショア開発にかける予算では優秀な技術者の確保が難しくなってきているのです。

対応策

このような状況は、インドがオフショア経験で培ってきた技術力の高さを利用することで緩和することができます。それまでの下流のソフトウェア開発から上流工程の基本設計などを手がけてもらうようにすることで、人件費に対する開発コストを下げることができ、コストカットが期待できます。

インド人の気質とは?

インド人の国民性

インド人は親切で実直な国民性であり、敬虔なヒンドゥー教徒が多いことから、総じておおらかな性格であるといえます。

日本人との相性

しかしながら、インド人と日本人の国民性は、ビジネスパートナーという点においては合わないと言われています。というのも、インド人は自己主張が強く物事をはっきりさせたい国民性だからです。多くの種類の民族から成り立っている国ですから、自分の主張は押し通そうとする強い意志を感じることができます。できれば、事なかれ主義でやりすごそうとする日本人の気質とは真逆と言ってよく、そのあたりをよく理解しておかないと、オフショア開発のパートナー同士としてしばしばぶつかりあうこともあるでしょう。

仕事への意識

インド人は、ときとしてモチベーションの低下により、開発が雑になることも指摘されています。モチベーションを維持してもらいながら、開発チームをマネジメントできるようなブリッジSEがいると心強いです。また、総じて上昇思考が強いので、日本語の上達も早く、ポテンシャルの奥深さを持っているのがインド人の特徴でもあります。

オフショア開発の今後の課題

かつては安い人件費が魅力だったインドでのオフショア開発ですが、インドも経済成長を果たし、人件費の高騰が進んだことで日本のIT企業はこれまでとは違った、オフショア開発の道を探っている段階です。
インドの底知れない発展の源は無尽蔵の人的資源であり、まだまだ人口が将来的にも増えていくことが予想されている、まさに人的資源の宝庫の国です。日本企業はこの人材を社内に取り込んで、不足しているIT人材を補っていく術を考えていかなければなりません。その一つの手段がまさにオフショア開発という訳なのです。

おすすめ開発会社3選

フュージョンフォース株式会社

フュージョンフォース株式会社では、インドにSPEC-Indiaというソフトウェア開発会社を持ち、設立から27年間豊富な実績を積み上げてきました。最新の技術を駆使してプログラム開発を行う優秀なインド人エンジニアを結集させ、最適なコストで品質の高いオフショア開発サービスを提供しています。

社名 フュージョンフォース株式会社
本社所在地 東京都目黒区八雲2-21-2 320
TEL  03-4405-8508
公式サイト http://fusionforce.jp/index.htm

MothersonSumi INfotech & Designs株式会社

世界的規模の自動車部品メーカーSamvardhana Motherson GroupのICTサービスとエンジニアリング設計を提供する日本法人として2013年に設立された会社です。自動車部品製造を主体としたグローバル企業集団であることから、得意分野の生産管理システム、IT手法を取り入れた現場改善、次世代のSmart Factory、 IoT、ITインフラの整備(インド国内)、及びインド人エンジニア(ICT & エンジニアリング設計)の派遣、インドでのオフショア対応などを行なっている、おすすめのインドオフショア企業です。

社名 MothersonSumi INfotech & Designs株式会社
本社所在地 愛知県名古屋市中区丸の内一丁目16番4号 BPRプレイス名古屋丸の内(旧ビル名:第45KTビル)4F
TEL 052-222-3358
公式サイト http://mindjapan.com/

株式会社クオーレ

1990年に創業した株式会社クオーレは、オーダーメイドソフト制作やEC-CUBEカスタマイズを始め各種受諾開発などを主に行っている会社です。SFOテクノロジーズ・プライベート・リミテッド社と業務提携をしており、インド人技術者によるシステム開発サポートを提供しています。インド現地でのオフショア開発の他、インド国内に1000人の技術者を擁するネストグループと提携し、ユーザー企業へのインド人技術者の派遣も行っています。

社名 株式会社クオーレ
本社所在地 東京都大田区西蒲田6-36-11
TEL 03-3730-2441
公式サイト https://www.cuore.jp/

おわりに

最後に、この記事の要点をまとめておきます。

  • インドは優秀なIT人材も多く、オフショア開発の実績も豊富な企業が多いことから、委託先として人気の国
  • インドオフショア開発の特徴とメリット:技術力は世界トップレベル、英語が公用語、IT人材が豊富
  • インドオフショア開発の問題点は、人件費が高いこと(平均人月単価は38.65万円)
  • インド人は、自己主張が強く物事をはっきりさせたい国民性

オフショア開発国としては、近年ベトナムやフィリピン、インドネシアなどの東南アジアに人気は移行されつつありますが、開発案件のレベルによっては、インドの高いIT技術を利用したほうが効率よくオフショア案件が進むというケースもあります。日本にはないインドの優れた開発技術力や人的資源をこれからも有効活用していきたいところです。

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